表示形式詳細解説:Line chart(折れ線グラフ) #quicksight #08 | Amazon QuickSight Advent Calendar 2016

表示形式詳細解説:Line chart(折れ線グラフ) #quicksight #08 | Amazon QuickSight Advent Calendar 2016

Clock Icon2016.12.08

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当エントリは『Amazon QuickSight Advent Calendar 2016』の08本目のエントリです。

昨日の07本目のエントリは『Vertical stacked 100% bar chart(垂直積み上げ100%棒グラフ)』でした。

『AWS re:Invent 2016』の直前に一般利用可能となったAWSによるBIサービス、Amazon QuickSight。発表されたばかりですが、早速Amazon QuickSightを使い倒すべく色々な切り口でその内容について見て行きたいと思います。

08本目となる当エントリでは、Amazon QuickSightの表示形式のうちの1つ、『Line chart(折れ線グラフ)』の内容について見て行きたいと思います。

 

折れ線グラフ:概要

以下のシナリオでは、折れ線グラフを使用して一定期間のメジャー値の変化を比較するのが好ましいでしょう。

  • 月毎の販売総額など、一定期間における1つのメジャー(数値情報)を見たい場合。
  • 月毎の総売上高及び純売上高といった、一定期間における複数のメジャー(数値情報)を見たい場合。
  • 航空会社毎の1日の飛行遅延数など、一定期間にわたるディメンションの1つのメジャー(数値情報)を見たい場合。

折れ線グラフは、Y軸によって表示される範囲における、一連のメジャーまたはディメンションの個々の値を表現します。

エリアラインチャートは、通常の折れ線グラフと異なり、単なる線では無くチャートの色付きエリアで表示されるので、項目ごとの値を互いに比較しやすくなります。

例えば、地域別の年間割引額を折れ線グラフで表示すると以下のようになります。

line-chart-example

そして、エリアラインチャートだとこうなります。

area-line-chart-example

グラフの各行は、一定期間にわたるメジャー(数値情報)を表します。複数行存在する場合、任意の行にカーソルを合わせると、その時点での各行の値を示す凡例がポップアップ表示されます。

line-on-hover-legend

Line chart(折れ線グラフ)について

折れ線グラフを使うと、一定期間にわたる1つ以上のメジャー(数値情報)またはディメンション(任意の切り口)の値の変化を表示し、比較する事が出来ます。折れ線グラフは、各値を線で表示する形を取りますので、(チャートのエリアを色で表現する)エリアラインチャートとは異なります。

折れ線グラフは色のフィールドが選択されていない状態ならばX軸に最大2500個のデータポイントを表示します。色のフィールドを選択した場合だと、X軸に最大200個のデータポイント、色を最大25個表示します。ビジュアルの表示制限を超えてデータを処理する方法の詳細については下記をご参照ください。

折れ線グラフのアイコンは以下となります。

line-chart

Line chart(折れ線グラフ)についての機能説明

当該表示形式でサポートされている機能の対応状況は以下の内容となります。

機能 利用可否 説明
凡例の表示 Yes
タイトルの表示 Yes
軸の範囲を変更 Yes Y軸の範囲を設定可能です。
色変更 Yes
要素のフォーカスor除外 Yes
(例外あり)
以下の場合を除き、チャートの任意の行に
フォーカスを当てる事が出来ます。

  • 複数ディメンションの折れ線グラフを作成し、
    折れ線の色に対するディメンションとして
    日付項目を使う場合
  • メジャーまたは複数ディメンションの折れ線グラフを
    作成し、X軸のディメンションとして日付項目を
    使う場合

上記の場合、行にのみフォーカスを当てる事が可能です。

ソート Yes X軸及び値に対して、選択したフィールドで
値を並べ替える事が可能です。
フィールドの集約 Yes 値に対して選択したフィールドに対して集計を適用する
必要があります。X軸またはグループやカラーに選択した
フィールドに集計を適用する事は出来ません。
ドリルダウンの追加 Yes X軸及びカラー/フィールドに対して
ドリルダウンレベルを追加可能です。

Line chart(折れ線グラフ)の作成方法

折れ線グラフを作成するには以下の手順で行います。

  • 1.[Analysis]ページにてツールバーの[Visualize]を選択。
  • 2.アプリケーションバーの[Add]から[Add Visual]を選択。
  • 3.[Visual Types]ペインにて[line chart]アイコンを選択。
    • quicksight-viz-type-line-chart_01
  • 4.[Fields list]ペインにて、使用するフィールドを適切なフィールド枠にドラッグアンドドロップ。通常は、ターゲットフィールドで指定されているように、ディメンションフィールドまたはメジャーフィールドを使用します。メジャー項目としてディメンションフィールドを選択した場合、Count集計関数が自動的に適用され、数値が作成されます。
    • quicksight-viz-type-line-chart_02
    • 単一メジャー(数値項目)の折れ線グラフを作成する場合、ディメンション(切り口)をX軸フィールド枠に、メジャー(数値項目)をValueフィールド枠にドラッグします。
      • quicksight-viz-type-line-chart_03
    • 複数メジャー(数値項目)の折れ線グラフを作成する場合、X軸フィールド枠にディメンション(切り口)をドラッグし、2つ以上のメジャー(数値項目)をValueフィールド枠にドラッグします。[色]フィールド枠は空のままです。
      • quicksight-viz-type-line-chart_04
    • 複数ディメンション(切り口)の折れ線グラフを作成する場合、ディメンション(切り口)をX軸フィールドにドラッグ、1つのメジャー(数値)をValueフィールド枠に、1つのディメンションを[色]フィールド枠にドラッグします。
      • quicksight-viz-type-line-chart_05
  • 5.(オプション)1つまたは複数の追加フィールドをX軸またはグループ/色のフィールド枠にドラッグして、ドリルダウンレイヤーを追加します。ドリルダウンの追加の詳細については、下記をご参照ください。

まとめ

という訳で『Amazon QuickSight Advent Calendar 2016』08本目、表示形式『Line chart(折れ線グラフ)』に関するご紹介でした。明日もお楽しみに!

参考情報:

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